接客の難しさは、決まった形がないということ。薬を受け取ってすぐに帰りたい人、話しかけても無言の人、逆に話がしたくていろいろと聞いてくる人など、患者さんはさまざまです。私たち薬剤師は、その時の相手の気持ちに合わせ、親身になって接することが大切だと痛感しています。実は入社前の僕はどちらかというと人と話すのが苦手でした。でもここに来て、試行錯誤しながら患者さんと向き合うことで、徐々にその楽しさを感じています。患者さんから「おかげで治りました。ありがとう」の言葉をいただいたり、90歳過ぎのおばあちゃんから「あなた、感じがいいね」と言われた嬉しさは忘れられません。

薬の正確な取り扱いや服薬指導を心がけるのは薬剤師として当然ですが、調剤薬局での仕事は調剤や接客だけではありません。病院のドクターと患者さんの間に入って、投薬に関する問題を解決することも、薬の専門家として重要な役割と感じています。「この薬の使い方はおかしいのではないか」「薬の量が多いのではないか」。わずかでも疑問をもった時は、ドクターに確認し正しい処方を引き出さなくてはいけません。医療提供者の一人として患者さんの大事な体を守る仕事を自覚し、薬の知識を蓄えていきたいと思っています。

いくつかの選択肢があるうち、調剤薬局を選んだのは、一生を通して長く働けると思ったから。若いうちにたくさんの患者さんと接して、コミュニケーション力をつけておけば全国どこの地へ行っても通用すると考えたためです。実際に働いて気づいたことは、薬以外の相談が多いこと。食事や運動などの生活習慣についてアドバイスを求められたり、サプリメントの成分を尋ねられたりと、健康に関する幅広い知識が必要な仕事です。患者さんの不安を取り除き、少しでも治療の助けになる対話を心がけていきたいと思います。

同じ薬局で働くスタッフは仲が良く、互いに助け合いながら楽しく仕事をしています。常に新しい情報を取り入れようと、薬剤師会が開く講演会や研修会に積極的に出席するなど、高い向上心をもった人たちです。他にも、製薬メーカーの方を薬局に招いて勉強会を毎月行うなど、新しいことを学んだり、新しい専門知識を吸収できる機会がたくさんあり、仕事を通じてさまざまな面で成長できると思いますね。私たちの成長をきちんと評価してくれる社内システムにもやりがいを感じ、充実した毎日を送っています。